はっぱ(榊原)です。
重松清の「とんび」がTBSの日曜劇場で放映されています。
原作の「とんび」は新聞に連載されていたので、私は毎日楽しみに読んでいました。
泣きながら読んだ日もあるほど心に染みた作品でした。
昨日テレビを見ました。私の父とも重なり、遠い昔の日のことを思い出しました。
我が家はなんとなくの門限がありました。厳しく決まっているわけではないけれど、
その時間を過ぎると家族がどうしたんだろうと心配をするのです。
お年頃の私はそんな家族がちょっと疎ましかったのです。
ある日、そのなんとなくの門限よりずっと遅く帰りました。
すると、駅の改札をぬけると父が待っていたのです。
門限の時間が過ぎても帰らない娘を父は駅でずっと待っていたのです。
寒い日でした。駅から自転車で帰る私のあとを父は何も言わず自転車でついてきました。
そして、家に着くとやっぱり父は何も言わず寝てしまいました。
叱られると思っていた私は、父が一言も言わなかったことがすごく怖かったのでした。
でも、今は父の気持ちがわかります。
私のことを心配してずっと駅で待っていたのだと。
今のきれいな新しい駅ではなく、昔の駅は古く寒かったです。
寒い駅で、いつ帰ってくるかわからない娘を「次の電車かな」「次の電車かな」と
ずっとずっと待っていたんだと思うと、今になって有難うという気持ちです。
「とんび」を見て父のことを思い出して、父のことが大好きになりました。
あ・・。父は今も元気で、毎朝ウォーキングをしてパソコンで友達に手紙を書いて
いっぱい読書をしています。
そして、今でもやっぱり私のことを心配しています。
そんな父にまだ私は「ありがとう」って言えないでいます。
「大好きだよ」も言えていない。
来週も「とんび」を見ようっと。