榊原(はっぱ)です。
先日、安城にある新美南吉の下宿先に行ってきた。
実は南吉の下宿先は私が子育て中にパートで働いていた職場の上司の家であり、
その上司Oさんは崩れかけた南吉の下宿を私費で修繕し一般の人に公開している。
場所は閑静な住宅街でそこに行こうと思わなければ通り過ごしてしまう。
迷う人も多いためか、最寄りの駐車場(・・と言ってもかなり遠い)から
狐の足跡が案内してくれる。
道路についている足跡は本物のきつねの足跡らしい。
足跡をたどってOさん宅についた。
Oさんは崩れかけた下宿先をどうしようかと悩んでいたそうだが、
今年思い切って修繕したそうだ。(Oさんの学生時代は麻雀部屋になっていたとか)
Oさんはとても面白い人で、有名な南吉のことをほとんど知らず童話もほとんど読んだことが
ないそうだ。
それでも下宿先を公開したことで、今まで出会うことのなかったいろいろな人に出会い
新しい体験ができてよかったと言っていた。
今年は南吉の生誕100年ということで半田市では南吉に関するイベントを大きくやっているが、
(私も矢勝川提の彼岸花を見てきたがすごい人だった)、
この下宿先は訪れる人もあまりなく静かに時が流れていった。

私は幼ない時からの南吉ファンだ。
小学生の時、「ごんぎつね」を読んで号泣した。
中学の時教科書に「牛をつないだ椿の木」が載っていたのもよく覚えているし、
「おじいさんのランプ」も「花のき村と盗人たち」も読んだ。
そんな作品をここで南吉が書いていたのだと思うと(「ごんぎつね」は半田にいる頃だが)
なんだかここにいると南吉と繋がっている気がして、つい長居をしてしまった。
先程も言ったが、私は南吉のファンだ。(くどい?)
特に「でんでんむしのかなしみ」という幼年童話が好きだ。
この話を知ったのは皇后さまがインドの国際会議の講演で紹介され、
その後皇后さまの書かれた「橋をかける」(・・だったと思う。題名違ってたらごめんなさい)
を読んで大好きになった。
大好きというか、今までその話を心のどこかにいつもいつも持ちながら生きてきた。
誰にでもかなしみはある。
私はその童話を知ってから、少し人に優しくなれた気がする。
もう一度言うけど、私は南吉ファンだ。
だけど、まだ読んでいない本がたくさんある。
ファンと威張って言うほどのものではないかもしれない。
南吉について語れるものは何もない。
ただ、南吉の童話を読むとなぜか心のスイッチが入り泣ける。
涙が止まらなくなる。
「おじいさんのランプ」を電子書籍で読み返してみたら、
泣けて、泣けて。
主人に「なんでこんなんで泣けるの?」と不思議がられた。
ひょっとして私の前世は南吉なのかもしれない。
またまた言うけど、私は小さい頃から南吉が好きだ。
何年も前から彼岸花を見に行っているし、
新美南吉記念館にも何度も行っている。
今年もこの秋仲間と行く予定だ。
とても楽しみにしている。
だけど、どうやって行くとかの計画は全くお任せ。
私の方向音痴はかなり有名なので誰も私を頼っていない。
みなさん、よろしくね~。
私を連れて行ってね。
ごんきつね足跡.bmp