6期、古山です。

先日、『小さいおうち』を見て来ました。
女中役の黒木華さんが、ベルリン国際映画祭銀熊賞受賞した直後ということもあり、平日でもほぼ満席でした。

この映画は、タキという女中の目を通して、戦前・戦中の東京の中流家庭に起きた出来事を描いています。
主人公の健気さや人々の立ち居振舞いが美しく、昭和初期の家の様子も興味深いです。
私は最初「寅さんの山田洋次監督作品だから、善人ばかり出て来て、甘ったるい映画かな。」と思い、チケットを買う時に同時間の『大統領の執事』と迷うほどでしたが、見終わった時は椅子から立ち上がれなかった!
戦争の描写は少ないけれど、紛れもなくその悲惨さを伝えていました。
それは、ジワジワと人々の生活を侵して行き、変化しているのさえ感じさせないところが、声高に反戦を叫ぶよりもっと恐ろしいと思いました。

高齢の方がたくさん鑑賞され、皆さん泣いている私を尻目に、エンドロールもそこそこに手すりにつかまって出て行かれましたが、その後ろ姿が「戦争はこんなもんじゃないよ。」と言っている気がしました。