ムーラン(林)です。

東電福島第一原発の元所長、吉田さんが亡くなった。
言わずと知れた、東日本大震災時、原発が未曾有の大危機に見舞われていた時の所長。

私は当時毎日テレビで原発のピンチを食い入るように観ていた。
その時、吉田所長の強力なリーダーシップに、「この人なら、きっと日本を救ってくれる」と思ったものだ。
現場の詳細を知らず、塩でやられて再利用できなくなるのを理由に海水注入を逡巡していた東京の東電幹部。
言わば上司に当たるその幹部等を吉田所長は一喝し、独断で全ての責任を一手に引き受け、海水注入を強行した。
結果的にそのことにより、最悪の事態をまぬかれたと聞く。

その後の、作業員たちの決死の作業(今も続く)も皆「吉田所長のためなら。この人の指示なら行く」
という覚悟だったと言う。
いかに彼が部下や下請けの作業員たちに信頼されていたかが分る。
彼は、本当のリーダーだったのだと思う。

話は変わるが、先日近くの回転寿司屋へ行った。
ネタは悪くないのに、ホールも握っている人たちも要領が悪い。
注文してもちっとも出てこない、忘れる。

何が言いたいかと言うと、そこにはリーダーがいなかったのである。
全体を見て、的確な指示を出すべき人が。
3人いた握る人、皆がバタバタと行き来し、とにかくとっ散らかった感じ。
玉子を注文した時、二人の職人が同時に返事をした。
「どうなるかな~」と私も意地悪く眺めていたら、案の定出てこない。むかっ (怒り)
二人ともが「アイツがやるだろう」と思ったに違いない。
その時「こっちはこれやるから君は玉子握って」とか指示できるリーダーが居たら、ああはならない。

で、私は吉田元所長のことを思い出したのである。
リーダーは上から偉そうに指示するだけでは誰もついてこない。
自分もできて、実際に動いて、尚全体を把握していて、的確な指示もする。
人間的にも信頼できる。
会ったことはないが、きっと吉田所長もそんな人だったに違いない。

心からご冥福をお祈りしたい。お疲れ様でした。ありがとうございました。