清水です。
東北へ観光旅行に行ってきた。
この旅行の目的は、
「若冲が来てくれました -プライスコレクション 江戸絵画の美と生命ー」展を観ること。
その土地のおいしい食べ物を食べること。
そして東北は今どうなっているかをこの目で見ること。
今回は展覧会について。

展覧会は岩手県立美術館でやっていた。
広大な敷地に長ーい建物。
贅沢な土地利用のその美術館はすばらしくゆったりした空間だった。
中に入ると真っ白な階段が天国に続くかと思われるぐらい、
ゆるやかにどこまでも続いている。
下に置いてあるグランドピアノが子供用かと錯覚するほどだった。
アメリカ人のジョー・プライスさんは大の親日家。
彼のコレクションには日本人が価値を見いだせずにいた、
江戸時代の画家たちの絵が集まっている。
プライスさんは有名無名を問わず、「美しさ」、「おもしろさ」で手に入れる絵を決めているという。
だからか見る方にもとっても伝わりやすい。
そんなフィルターを通して選ばれた若冲の絵はすばらしい。
何年か前に愛知県美術館にプライスコレクションが来ていて、
すっかりとりこになってしまった。

大震災で大変なことになっている東北の映像を見たプライスさんは、
『自分のコレクションで東北の人が元気になってくれれば』と、
東北の3か所のみの展覧会を開催したいと申し出てくれたそうだ。
「特に子どもたちに見てほしい」ということで展示にも工夫をこらし、
本来の絵のタイトルは小さくして、わかりやすい言葉に変えてあった。
たとえば「鳥獣花木図屏風」だと、「花も木も動物もみんな生きている」といった具合だ。
「鳥獣花木図屏風」はぱっと見た目、『モザイク?』と思う描き方がされている。
8万6千個の四角が並ぶその絵はただただ圧巻である。
鶴の姿を描いた「鶴図屏風」も画からリズムが聞こえてくるような、かろやかな作品だった。
また新たなお気に入りが増えた。
岩手の相場なのか入場料は当日で800円!
しかも高校生以下は無料である。
こんなに美術展を堪能し、ゆったりした空間を楽しんで、
なんだか申し訳なく感じた。
また1つ初めての美術館に行けた。
主人に感謝である。